小林賢二の庭百景

オタフクナンテン

庭造り 植物 季節

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快晴に恵まれて妙に暖かかった年末年始のあと、冬らしい寒さが戻ってきました。
つむじの入口、東の一番隅の方、人知れぬところに植えておいたオタフクナンテンが、秋から冬の霜にあたって真っ赤に紅葉しています。
難を転ずるで縁起木とされているナンテン(南天)の改良種で、お多福と付け加えた名はいささかくどい、と思う事もありますが、お正月に見頃を迎える縁起物にあやかろうと思い直して、、福の多い1年でありますように、今年の初ネタにご登場頂きました。
ナンテンのように開花結実はしません。良い所は冬の紅葉と、成長が遅く高さ50cmぐらいで納まり丈夫で管理が楽なところでしょうか。春から夏の姿にあまり見るべきものはなく(私感です…)、つむじの東の隅では、サルスベリ、ドウダンツツジ、ロウバイが全て落葉した頃にようやく真っ赤に色づいたオタフクナンテンに気がつくような、隠し味で入れています。

年末が近づく頃から、飾り用に小さなポット苗が花屋に出回ります。成長の遅い性質を活かして、2年ぐらい鉢で楽しんでから庭におろすのも楽しみ方のひとつです。
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