小林賢二の庭百景

マンリョウ

庭造り 植物 季節

manryo1

これ、植物の卸屋さんの畑に地植えしてあったクルメツツジに混ざっていたマンリョウ。買ったのはクルメツツジ。五百円ぐらい儲けた感じでしょうか。「万両」というめでたいお金を彷彿とさせる名前ですが、せこい話しですいません。
ここに混ざったのは鳥が種を落とした実生から育ったものだと思います。私の庭でも、鳥が立ち寄る木の下に、万両が数株育っています。お金を払って買うような木だろうか、と思いますが、植物には常にそんな感想がつきまといます。

↓こちらは、上の写真の近くに育つ購入した!!マンリョウ
manryo2

センリョウ(千両)は、葉の上に実をつけるので鳥に食べられやすく、マンリョウ(万両)は葉の下に実をつけるので食べられにくく、数珠なりの実がずっしりと重そうなので、名の違いになったとか。
「舎庫」の外壁に赤い実が似合う、と思って選んだ木々ですが、この季節の赤い実成りは嬉しく感じられます。

そしてこちらは、今月仕上げた庭に植えたマンリョウ。
和室からしゃがんで眺める庭のシンボルツリー。ふだんは脇役扱いで使われる事が多いマンリョウを、主役級に大抜擢。
万両役者!
manryo3

一覧へ戻る