高さ10cmの木。
丘陵地林内の木陰、陽の届かないところに生育地を選び、背を伸ばしても仕方ないので土中に地下茎を発達させて、良好な生育地を求めて横に移動して増えていく生き方は理解できるのですが、なんで果実を目立たなく下向きにひっそりと下げているのかが不思議。秋に赤く熟した実は、鳥達の餌食にならずに春まで残っている事も多いです。
鳥達との事はさておき、人間の目からは、一年中ラグジュアリー?な照り葉に覆われ安定感のある地被となり、一枚の葉の寿命も長く、低く立ち並ぶ木々は俯瞰する風景も良く、しゃがんで眺めればこれまた趣があり、赤い実成りも長く楽しめて、雑木の下草に、景石やつくばいの根締めにもこれに変わる材料は見当たらない。と思って、よく植えます。
つむじでは、伊礼智さん設計「i-works 2015」の白い塀の際、明るい半日陰といえるスペースで健康そうな葉を輝かせ、たくさんの赤い実をつけていました。適度な日照があったほうが実付きは良いようです。
今日は、「つむじ」のある東村山で間もなく竣工する住宅の造園工事を仕上げてきました。
トトロの森として親しまれる八国山緑地に寄り添うように築かれた住宅です。エントランスアプローチの焦点、細く美しい株立ちのツリバナの下に常緑のヤブコウジを植えています。
おそらく八国山緑地の中にも自生の群落があることでしょう。
今週末26(土)27(日)に「トトロの森を望む家」と名付けられたこのお宅の完成見学会が開かれます。
私も日曜の午後に、現地にて庭の話しをさせて頂きます。
詳しくはこちら↓
「トトロの森を望む家」完成見楽会