私が長野県産だからかどうか、作る庭では長野県産の野面石を好んで使っています。
写真はつむじの木造ドミノ住宅の中庭、伊勢砂利を敷いた中にうった飛石は、上田市の南東、佐久地方の山麓に産まれた石。平らな面が多いのと比較的均質な錆色が特徴で、最近は、この石の出番が増えてきました。
▲今年4月竣工、伊礼智さん設計・相羽建設施工の住宅の庭
錆色が作り立てのウッドデッキとも調和しています。
年月を経てどちらも色褪せて落ち着いた景色になっていくことでしょう。
▲先月竣工した、相羽建設設計施工の住宅
平らな面の多い特性を活かし、厚みのある石を選んで作った緩やかな階段状の庭。
けっして広いスペースではないのですが、暖色系の石が明るく朗らかな光を生みだして、ぬくもりの感じられる空間に仕上がりました。
マグマが冷えて石が生成された時からこの形だったのだろうか…
こんな機会にと一石をキレイに洗って部屋に入れてみたら、また愛着がわいてきます。
貴重な資源ですので、無駄遣いせずに、適材適所で大事に使っていきたいと思います。