先週のこと、庵治石を見に行ってきました。
香川県の北東部、庵治地方にだけ産する花崗岩。特に墓石用として世界最高級の銘石として知られてますが、イサム・ノグチさんが晩年を過ごした土地として私は認識していました。
今回は、10年前に庵治石を使った彫刻制作で訪れて以来の訪問で、目的はやはり、これから制作がはじまる彫刻の原石選定と造園材料の踏査。こんな業務が一番楽しく。
▲丁場(石材を切り出す採掘場)
岩盤の層によって石の質も変わるよう。高級墓石に使われるのは、キメが細かく均質で石目の美しいところですが、錆皮の付いた自然の色合い、肌合いに造園材料としての魅力があります。
石を見てれば飽きない性質になってから久しく、、材料を見ながら庭のデザインを考えることが多い私にとっては、宝の山。
自然な形で水鉢のようになっている石もあります。
▼3年ほど前、埼玉県本庄市の庭に据えた庵治石の水鉢。
▼ふと目についた上に乗ってる小さい石。購入しました。。
この石から庭のイメージも広がります。
実は今回は、これから相羽建設で施工される方から、庭に水鉢との依頼もあって良い材料を踏査してきた次第。相羽建設と共同している造園工事では相木石(長野県産)や木曽石(岐阜県産)の自然の風合いを好んで使っていますが、これからは庵治石の出番も増えるかもしれません。
庵治石の砂利
こちらは、彫刻に使う原石。
仕事の首尾もよく。ちょっと庵治石が今までより近づいた気がする、実りの多い遠征でした。
イサム・ノグチ庭園美術館 外観
庵治石と瀬戸内海、なぜかしら身が引き締まる光景です。
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KOBAYASHI KENJI ATELIER
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