小林賢二の庭百景

カルミア

庭造り お手入れ 植物 季節

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ツツジの仲間でアメリカシャクナゲとも呼ばれます。
カルミアは花が派手で、あまり好んで使わない木だったのですが、i-worksの白壁の前、モミジとヤマボウシの落葉の間で、すこし動きのある常緑中低木を入れようと探してるときに、このカルミアらしからぬやさしい樹形の木を見つけて迷わず即断。リビングから塀越しに見える花房も悪くなかろうと、前向きに。
しかしながら、昨年は植えた当初より元気が無くなっていました。日向を好みますが真夏の直射や西日による乾燥を嫌うのと、たくさん花を咲かせた翌年に少し木が疲れて花が咲かなくなる、1年おきにしか咲かない「隔年開花」という性質も影響したかもしれません。毎年花をたくさん咲かすには、花を楽しんだ後の花がらを摘み取ったほうがいいようです。
昨年その作業をしたお陰で、今年はキレイに咲きましたが、葉数がまだ足りないような。今後は西隣りのヤマボウシに西日を防いでもらって、下草に乾燥を防いでもらって、花がらもコマメに摘んで元気回復を期待。すこし手間のかかる花木ですが、このぐらいの大きさの常緑花木の選択肢は少なく、虫がつきやすいツバキ類や柑橘類との比較で、カルミアを選ぶ事も増えてきました。

金平糖のようなつぼみと、五角形に開く花。すこし幾何学的に構成したi-worksの前庭のデザインにも映えています。日本には、アメリカから(桜のお礼に)ハナミズキと一緒に贈られたのが最初だそうです。
Kalmia2

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