花の時期に先端の2~3枚の葉が白色化します。これが鮮やかに白い。季節を表す「半夏生」、半分化粧しているから「半化粧」と語源に二説ありますが、私の軍配は「半化粧」。断然「半化粧」と書きたい。
(七十二候の一つ半夏生は、夏至から11日目で,太陽暦では7月2日。)
葉を白くする理由が虫を集めるためだとすれば、なんて大ざっぱで単純明快な発想でしょう。地味な花のデザインの開発には努めずに、花の近くにある葉の葉緑素を抜いて白くしてしまった。素晴しい。
一枚の葉全面を白くしないのは何故か?・・・光合成活動を完全に放棄してしまうことへのためらいか?
否、あまり細かいことは気にしていないのでしょう。そこがまた素晴しい。
大らかな発想のおかげで遠目にも鮮やかな白が映えて美しい。
見習わないと。
ハンゲショウはドクダミ科。よく増えますがドクダミほどの増殖力ではありません。
この白色化する葉が発達してドクダミの花弁のような白い苞になったそうです。ハンゲショウは、進化の途中。