小林賢二の庭百景

ユキヤナギ

庭造り 植物 季節

yukiyanagi
ユキヤナギのキリリとした白色は、桜が開花する前のソワソワしてくる季節、3月によく似合います。花に続いてでてくる薄緑葉は清々しく、続いてでてくるみずみずしいアブラムシたちが余計だな、と思いつつも、夏の姿もよろしく、秋の黄葉、ときに紅葉する微妙な色合いも静かな秋の庭で効いています。

「つむじ」にあるような背の高さを越える大株に育てるのもいいですし、毎年花後に切り戻して小さく脇役として育てることもできます。もうひとつ、ユキヤナギが有り難いのは日照条件への拘りが少なく、日向にあれば日向ならではの朗らかな趣をつくり、日陰にあっても楚々とした風情で、花も紅葉も見せて、暗い日陰を明るく彩ってくれるところ。
下の写真は私のアトリエの北の壁際。コンテナ(自転車のカゴ)に入れて7年ぐらい水やり以外は放ったらかしですが、そんな住処も、こんな居場所も嫌がらず、私と道行く人を楽しませてくれています。
ありがとうございます。
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