小林賢二の庭百景

アガパンサス

庭造り 植物 季節

agapanthus1

ギボウシとアガパンサスが長い茎を伸ばして花を開き始めました。同じユリ科ですが、好む環境や風情は180度違います。それもそのはずで、日本が世界に送りだした園芸界のトップスターの一つギボウシに対してアガパンサスは南アフリカ原産。
ギリシャ語の「agapa(愛らしい)」と「 anthos(花)」を足して「agapanthus」。ギリシャ神話にでてくる逸話が由来とか。地中海性気候のような、乾燥気味の陽当たりを好むようです。
「なんか地中海っぽい」って南アフリカを知らないから思えてしまいます。
そういえば、どこかギリシャ的な大袈裟な演劇的な優雅さのある花でもあり。南アフリカを知らないけど。

スゥゥゥッ~と長く細い茎を真っすぐに立ち上げて派手に花を広げます。ギボウシと違うのは、けっして華奢な細さではなく「わたくしは雨風なんかでは倒れませぇ~ん」という意志が感じられる。見てくれの強さがある。さすが南アフリカ生まれ。
南アフリカを知らないんだけれどもね。

agapanthus2

↓こちらはギボウシ しっとりとした日陰を好みます
hosta

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