小林賢二の庭百景

キンカン

庭造り 植物 季節

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冬も青々としている常緑樹。照葉樹林や針葉樹林で大木に育つ木は多々あるようですが、小さな庭であまり大きくはならずに、落葉の雑木類と相性も良く、一日中陽が当たるような場所に適応する常緑樹、というのを考え出すと柑橘類に頼ってしまう事多々あり。中でも寒さにも暑さにも強く、高さは2mぐらいに手をかけなくても自然にまとまってくれるキンカンの出番は多いです。
更に花と香と実成りまで楽しめるし、いい木だなあと、つむじに入れた形のよいキンカンを見るたびに思います。
柑橘系の難点はアゲハの幼虫がつきやすい事ですが、この木には太陽燦々と空からの見晴らしもよろしく、おそらく鳥が退治してくれているのか、今のところ大きな被害はありません。
今日は、実をついばみに来るヒヨドリを気にしながらスタッフの方が収穫をしてくれてる真っ最中でした。シロップ漬け等でご活用頂いてます。今年も楽しみです。

耐寒性が強いのですが、中国南部が原産との事。
名前の金色(黄色)の実から、幸運を招くこれも縁起樹。たくさんの実をつける姿から、中国でも幸運、大願成就、子孫繁栄の木として、キンカンや柑橘類の鉢植えが正月に飾られるようです。

 

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