小林賢二の庭百景

ミョウガ

庭造り 植物 季節

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西の壁際にはミョウガの小さな群落。植えた覚えはないが、そういう場所として守ってはいる。東の隅のナンテンの葉は防腐効果と彩りで料理に添えられる。ミツバやシソを植えたり、サンショウを育てておいたり。春の庭仕事のついでに、足下のユキノシタと柿の木の若葉を摘んで、晩に天ぷらをちょっと。来客あれば、ヤブカンゾウやノビルも春の酒のつまみにはオツである。剪定のついでに集まるゲッケイジュの葉は収穫量に需要が追いつかない。秋も深まると渋柿を収穫して窓辺に干す。その景色が見たいから。

私のアトリエの庭のはなし。

「つむじ」にも、こうした食べられる植物をたくさん持ち込んでいます。
ミョウガは私の庭から地下茎を分けて植えたもの。まだ収穫量は少なそうですが、葉の根元の地面から花芽を出していました。

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こうした食べられる草木は、環境さえ合えば手間をかけなくてもよく増えるものばかり。
私たちの目と舌を楽しませてくれるのはもちろん、身近にある小さな大地を、足下の植物を「食」との関わりで感じる事は、きっと大きな環境に思いを巡らせる大切な経験になると思います。

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▲秋の黄葉も楽しんでいます。

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