小林賢二の庭百景

アカカタバミ

庭造り 植物 季節

akakatabami
日溜まりの雑草(野草)。春のうちは、まだ可愛いです。
赤い葉がカラーリーフプランツとして効いているのはアカカタバミ。緑葉のカタバミと並んで生えてきました。
右下の黄花に寄って来たのはシジミチョウ(ヤマトシジミ)、幼虫がカタバミを食草とし、夏にもなれば多数飛び交うシジミチョウを楽しめます。しかしながら、限られた庭空間でカタバミの増殖を許すわけにもいきません。とはいえ、草木に集まる生き物を見ていると除草剤とか殺虫剤とか、なるべく使いたくないな、とも思います。なにより、そんな事をいろいろ考える時間が生まれる事が、庭と向き合う一番の良いところかもしれません。

こちらはトキワハゼ
tokiwahaze

こちらはアトリエの庭のオオイヌノフグリ
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人間の意図せぬところで作られる石と植物の楽しい響宴。こんな風景を作ろうと思っても作れない、なんともいえない情緒があります。自然の振る舞いにはかなわないのですが、なんとかこんなやわらかい味が出せないかと、明日からまた、現場と向き合います。

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