小林賢二の庭百景

「つむじ」=「辻」=「交差点」

庭造り その他
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「つむじ」という名前の由来は、ここが街道と街道が交差する「久米川辻」のすぐ近くにあったこと。
実は「つじ」という言葉は、もともと「つむじ」という言葉がなまって生まれた言葉なのだそうです。
人と人、モノやコト、文化が出会う交差点のような場所になってほしい、という相羽建設の想いから名付けられた「つむじ」。
そして、「つむじの庭」の計画は、久米川辻の近くの敷地の中にも辻を作ろうと発想したところから始まっています。
 
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人の流れと様々な素材が交差する、i-worksへのアプローチにある石のテラス。ここを起点に庭全体の計画が広がっていきました。
それは「つむじ」から東村山〜武蔵野〜へと、たくさんの想いが生まれて広がっていくの同じように。
 
鉄平石、相木石、白御影石、錆御影石、伊勢砂利、いわき桜御影の栗石、様々な石と植物がワイワイがやがや集まって、
まとまりがないようでいて、あるような。
辻褄が合ってないようで、合ってるような。
妙なバランスがこの庭の特徴です。
絶妙ではない、味わいのある妙があると思います。
「つむじ」はそんな場所かも。
いつ来ても飽きない庭だなと、造園した本人が思えるのも、そんなところに理由があるのかも、
等々いろいろ考えながらの、つむじ初めでした。
今年もよろしくお願いします。
 
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