小林賢二の庭百景

庭は、生き物ですよね。

庭造り 植物 季節

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やや久々の「つむじ」でした。
昨秋の造園ワークショップで、元気が無かったヒュウガミズキを別所に移植して、変わりに植えたナツハゼも期待通りにいい味を出しています。しかし移植して最初の夏、梅雨明けてこれからの水やりを怠らない事が肝要です。最初の夏が要注意!!

こちらは、ドミノの中庭の今日の様子。
実はここ、ヤマモミジを中心にシロモジとアロニアを寄せ植えして、3つの木で一まとまりの風景を管理しながら作っていこうと目論んでいたのですが、去年の春、3月後半の高温で水が足りずヤマモミジの芽が吹きませんでした。木は生きているのですが枯れ枝を剪定して、モミジの復活よりシロモジの成長に期待しようと思っていたら、期待に応えてシロモジが3m程に成長して主役に躍り出てくれました。当初のイメージとは変わってますが、悪くない風景です。

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↓竣工時
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次は、iworksの軒下。
水やりしないと育たない、という前提でナツハゼを植えてますが、水不足で瀕死のナツハゼに変わって、植えた覚えのない(元々種があったか、やってきたか)クロモジとシロシキブがモサモサと生えています。最早、ここを好んで生まれてきたこの植物たちに期待でしょう。

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和室の庭のモミジの根締めに入れたホトトギス。
株で増える下草も環境に合ったものは順調に成長しています。20190726_190726_0011

生き物である草木1つ1つの健康状態様々ですが、庭全体で見ると予期せぬ治癒力が働いて健やかに育っているように思います。
変わっていく様子を楽しむ寛容さも大事だと、思うのです。楽しいので。

さて、
この長い梅雨の間、軽井沢で新しい庭づくりに取り組んでました。雨に降られながら、使い慣れた材料と軽井沢ならではの材料とを吟味して選びながら来月の完成に向けて造園は続いています。

一先ず、竣工の姿をお客様に届ける仕事ではありますが、数年後にどうなってるんだろう、とワクワクして仕方ないのが造園の仕事の面白さかもしれません。

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